其の壱
平生は 春鶯囀游の中
蘭を遊べて梅に戯れて 永日を空しくす
かしこし可し花の山 何処にか去る
有馬の富士 小野の風
かしこし:「畏し」および「賢し」
其の弐
西園の寺 後夜の醍醐
文殊も観音さえも きっと
生けるもの すべて内側に持つ 華・鳥・風・月
何処までも 美しくなれ
いつまでも 美しくあれ
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甲賀忍法帖/陰陽座の歌詞
水の様に優しく 花の様に劇しく
震える 刃で 貫いて
宿命られた 二人を 葵闇(あおいやみ)が 裂いても
貴方と 揺蕩う 隠り世まで
鳳翼天翔/陰陽座の歌詞
朝に醒めた顰む 征野の白き乙女
瑞の小佩堅く 結びて撓に立つ
浅葱褪めた澱む 遠夜の藍に沈む
失われし皹る吾が手を包む光よ
暁夢見し蒼き焔纏う鳳が
生の園まで舞い上がる
翠絶えし大地にも 堕ちた天にも
五色の翼掲げて
羽に湛えた慈しみ 渾ての魂に
与えてそだたく
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